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カーリー復刊!
いつのまにやら秋です。
私、夏の間なにしてたんだろう…(前の日記と同じこと言ってる)
きっと、トッカンのドラマとかいろいろあったんですが…、あったはず、なんですが、すでに記憶がないです。
たぶん仕事してたんだと思うの。
一言日記を付け始めてもう3年になるんですが、昨日なにをしたかさえ覚えてないのは、本当に頭が悪い。
困ったものでございます。


あっという間の連ドラ3ヶ月でしたが、普段はできないようないろんな体験をさせていただきました。
日テレのスタジオにおじゃましたり、
舞台の楽屋におじゃましたり、
家で人様に見せられないような格好でだらだらとパソコンで仕事している己に説教したくなるくらい、
活力あふれた現場で、ちょっと背筋が伸びました。
なにかを作っている現場というのは、どんなものでも素敵ですね。
もちろん、家に引きこもっている自分以外の話です。

原作のトッカン4は来年になりますが、いろいろプロットをあたためていますので、もうちょっとお待ちください。

この秋は、yomyom連載中の、『マル合の下僕』→yomyom内紹介サイト 
それから、小説宝石で新連載の、『上流階級 ~富久丸百貨店外商部~』
の二本をメインに進めています。

そして、そして、この10/15についに、
長らくお待たせしましたの、

『カーリー 黄金の尖塔の国とあひると小公女』

が、講談社文庫さんにて復刊になりました!


カーリー特設サイト



cover.jpg



何度も同人誌で続けることも考えましたが、
どうしても、どうしてもこれだけは諦めきれなくて、水面下でいろいろもがいていました。
幸いにも、こうしてもう一度皆様のお手元にお届けすることができることになりました。

もちろん、2巻以降も続刊の予定です。
講談社の文庫サイズの雑誌、IN☆POCKETにて連載ののち、文庫にまとまる予定です。(今月号に、巻頭で特集を組んでいただきました。インタビューが載っています)

今年中には執筆を再開します。な、長かったー。
でも、資料はこつこつ集めていたので、準備は万端です!

ぜひ、この長谷川洋子さんのすばらしいカバーを手にとってみてください。
間近で見ると、布で作った小さなモチーフの細やかさがよくわかります。


***


ちょっと、ここからはどうでもいい補足というか個人的感慨になります。
いいわけじみているので、苦手なかたはスルーしてくださいね。















私たち作家とよばれる人種は、「作品」ではなく「商品」を生み出す側にいるので、
生み出したものが(たとえそれがどんなに苦労して生んだもの、愛しているものであっても)
お金にならなければ、作り続けることはできません。

そして、本を一冊商業ラインにのせるには、許されるペイライン――商品になるものとそうでないものの間に、明確な数字の線引きが存在します。

残酷ですが、出版社はそれが仕事なのだから仕方がないことです。
紙はどんどん高くなっているし、
書店さんはどんどんつぶれているし、
電子書籍や、たくさんの無料で遊べるコンテンツや、
豊富なメディアがあふれた現代では、
私も含めた出版業界は、つねに支持されるものを模索し、創作しつづけなければ、
あっという間に首が絞まってしまう環境にあります。

そのためには、ある程度の取捨選択が行われるのは当然で、
古いものを捨て、前だけを向いてどんどんと、時にはずけずけと前へ出る図太さ、新陳代謝が大事になってきます。


カーリーは、ファミ通文庫の担当さんや、デザイナーさんやイラストレーターさん、かかわってくださったたくさんの方々に「惜しいね」と言ってもらいながらも、3巻を商業ラインにのせることはできませんでした。
敗因は(あえて敗因と書きます)いろいろありますし、私の中でも、ああこれはだめなんだ…という、苦くて確かな勉強になりました。

自分も何度も経験しているのでわかることですが、シリーズが大人の事情で続刊できなくなってしまうことは、
作家にとって、そんなにすぐに吹っ切ることができる問題ではありません。
自分自身を否定されるも同然ですから。
「お前はもういらないよ」
とすがっている相手に言われて、平常心でいられる人間は少ないと思います。


本来なら、私はカーリーを「苦い経験」にとどめ、さっさと新作を書いてマイナスを埋めなければならない立場です。
歴史もので、インドもので、少女小説という三重苦とも言えるこの話にこだわっているような余裕は正直ないです。


ですが今回カーリーは、幸運なことに、もう一度「やってもいいよ」というお声をかけていただきました。
頭では、そんなことをやっている場合ではないかもしれない、と思いながらも、どうしてもスケジュールを工面してでも、書きたい、続けたいという欲求を抑えることができませんでした。


こんな幸福な再会は、あまり例がないことだと自分でも思います。
そして、次こそは最後まで、シャーロットとカーリーの冒険を書ききって、本として皆様のお手元に届けたい。
今はその思いしか頭の中にありません。


カーリーが完結するまで、ライトノベルは書かないでいよう、と決めました。
いま初めてしまっているお仕事はもちろん続けますが、
当分は、この幸福な再会をただの幸運で終わらせないために、せいいっぱいの努力をしようと決心しました。



もう何年も前に、この物語の着地点を決めています。
というか、最後のシーンが書きたくて、そこにつながる冒頭を書いたのです。
シャーロットとカーリーを、無事にあの終着点にたどり着かせてあげたいと思っています。



講談社文庫というスタイルのため、椋本さんのすばらしい挿絵は入れることができませんでしたが、
私もずうずうしいので、インポケに連載が始まったら、大学生になったシャーロットと180センチ近くになったカーリーさん(牛乳のみすぎ)の挿絵を描いてもらえるように無理矢理頼み込みました。
だから、連載が始まったら毎月椋本絵の『カーリー』も楽しんでいただけると思います。


なので、

もう一度書店さんに並ぶことのできたこの作品が、
思い通りのかたちで閉じられるように、
もう一度、応援をよろしくお願いいたします。













はー、こんなまじめなこと書いたの久しぶりだよ、緊張した!


あ、普段はtwitterアカウント、takadonomadokaで日常をつらつらとつぶやいてます。
こっちはまったくとりとめのないことなので、
それでもいい方は、適当にからんだりしてやってください。






おなかすいた。


  1. 2012/10/20(土) 23:23:30|
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